子宮鏡下手術ってどんな手術?
子宮鏡という専用の内視鏡を子宮内に挿入し、直接モニターで確認しながらポリープや子宮筋腫を切除する手術です。
※当院では細い子宮鏡(外径5㎜×3.3㎜)を用いて手術を行いますので痛みは少ないと思われますが、不安や緊張を和らげるために麻酔(局所麻酔・静脈麻酔)の使用をお勧めしております。また無麻酔での手術も対応可能となっておりますので、無麻酔を希望される方はご相談ください。
当院では単発ポリープ症例に対してはKARL STORZ社のBETTOCCHI®を使用しております。多発ポリープ症例に対してはHOLOGIC社のMyoSure® MANUALを使用しております。
KARL STORZ社のBETTOCCHI®
HOLOGIC社のMyoSure® MANUAL
メリット・デメリットは?
メリット
- おなかを切らずに済み、痛みが少ない(負担が少ない)
- ポリープの取り残しが起きにくい
- 社会復帰が早い
デメリット
- ポリープの大きさや位置によっては対応が難しい
- 子宮内感染症が起こる可能性がある
- 当院で対応が難しいと判断した場合には連携先の医療機関をご紹介いたします
- 手術が長時間に及び、当院での手術継続が不可能と判断した場合には手術の途中でも中止することがあります。その場合は、後日改めて再手術を行うか、入院施設のある病院にご紹介いたします。また、万一、手術中に合併症が起きてしまった場合には、入院できる病院へ搬送し、入院治療をしていただくことがあります。
費用
子宮内膜ポリープの子宮鏡下手術は、保険が適用されます。
日帰り手術の場合、3割負担で約2~3万円程度になります。
- 2024年1月4日より保険外併用療養費として、子宮鏡手術実施の際、16,500円(税込)選定療養費を徴収することとなりました。
選定療養費は、手術時に約1時間の時間枠をお取りし、診療時間を確保するため頂戴しております。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
当院での治療の流れ
初診予約
まずは初診のご予約をお願いいたします。
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初診
問診、超音波検査で子宮内膜ポリープの状態を確認し、次回の子宮鏡検査の予約を入れます。
また、子宮鏡検査や子宮鏡手術に必要な検査(B型肝炎、C型肝炎、梅毒、クラミジア、淋菌、子宮がん検査など)も行います。他院で検査がお済みあれば結果を持参してください。不足している検査のみを当院で行わせていただきます。
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子宮鏡検査
子宮鏡検査にて子宮内膜のポリープの状態を確認いたします。
他院で既に子宮鏡検査を施行されている方でも、再度当院でも検査をさせていただきます。
※ポリープの大きさや位置によっては対応が難しい場合があります。
その場合は専門の病院にご紹介いたします。
手術日の決定(約1か月後が手術日となります。)
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手術当日
手術当日は飲み物や食べ物を口にしないでお越しください。
水分(水・お茶)は朝9時までにしてください。
<当日の流れ(例)>
8:45 来院(前処置として子宮頚管の拡張を行います)
9:30 手術(通常15~20分程度)
10:00 手術終了
11:30 術後の診察を行い問題なければ帰宅
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術後診察(1ヶ月後)
術後の経過を診るために受診していただきます。
また、手術で切除した検体の病理検査の結果をお伝えいたします。
気になることなどありましたらご相談ください。